魔法について


ここ最近どちらかというと地味な話の頻度が高くなってしまいましたが、今回はいくらか派手に魔法のお話です。

『Atra Bilis』は四体液説に由来するタイトルどおり、魔力として四元素が認められています。

 

four_elements

 

四元素はこの世界に存在するエネルギーであり、さまざまな物質に宿っています。これが魔力として利用されるエネルギーです。人間などの知的生物も物質で作られていることに変わりはありませんので、体内に魔力が宿ることになります。

個人差はありますが誰であれ魔力が宿りますので、訓練次第で魔法が使えるようになります。

にも関わらず、魔法使いの数はそう多くはありません。

なぜかといいますと、実用に足るレベルにまで達するだけの才能と訓練に恵まれる人間は決して多くないからです。我々が小学校の授業でいろいろなスポーツを体験しても、プロ選手になる人間はめったにいないようなものです。

 

しかし魔力というエネルギーが存在しているために、魔法使いではなくともなんらかの形で魔力に関与している人間は大勢いるのです。

“伝統に基づいた薬”を用いる治療者であるとか、怪物の革や肉の加工業者が作る製品、建築業などは、魔法使いとは見なされないものの隣接した知識や技術を持っているのです。

 

さて話を本業の魔法使いと魔法に戻しましょう。

魔法使いは自分自身、所有物、周囲の環境などの魔力を操作してなんらかの効果を引き起こすことができます。これが(狭義の)魔法です。

万物に魔力が宿るということは、周囲にもある程度の魔力があるということですから、それをうまく利用できれば比較的容易に大きな効果が得られます。しかし環境に大きく依存することになりますから、あまり環境任せでいると相性の悪い環境では手も足も出ないということになってしまいます。

そのためほとんどの場合、魔法使いは使う可能性のある魔法の触媒を持ち歩きます。魔力がこもった物品や薬をもっていれば、環境に頼らずとも必要な魔力が得られるというわけです。ゲーム内では基本的に触媒を持っているものとして扱われます。

 

環境に頼ることができず、触媒もない状態でも、自分自身の持つ魔力を使うこともできますが、これはリスクの大きい手段です。体内の魔力が健康や体調、あるいは精神状態を維持する役割を果たしているからです。それでも緊急時には選択肢に入るかもしれません。

なかには積極的に自分自身を魔力の器として活用しようとする魔術師もいます。彼らは魔力を持つ怪物の血を啜り肉を貪って、あるいは水銀のような人体に有害な薬を服用することによって、並の人間には得られないほどの魔力を抱え込むのです。

また自分以外の人間を犠牲にすることで魔力を引き出すという方法もありますが(つまり生贄の儀式です)、これは社会的、倫理的に強く忌避されます。

 

さて、魔法で引き起こせる事象についても触れて行きましょう。

魔法は物理的な現象を引き起こすことができるのですが、エネルギー効率はそれほどよくはありません。才能のある魔法使いが品質のよい触媒を使えば大きな効果が期待できますが、永久機関が作れるようなものではないのです。

 

伝統を重んじる魔法使いは、見た目にわかりやすい物理現象を起こす術よりも、人間の知覚を狂わせる術のほうが効果的だと考えています。こういう術は人間などの知的生物にしか効きません。それでも人間一人のもつ力は侮りがたいと魔法使いは考えているのです。

(保住実)

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