農村の暮らし


都市の内部にも農地は存在していますが、それだけで食料を自給することはできません。都市の周囲に広がっている農地・農村が都市を支えているのです。

農村には以下の様な特徴がみられます。

 

・人口密度が低い

農村部は都市ほど人口密度が高くありません。しかし出生率が低いわけではなく、都市部よりも高いのです。

農地をふたり以上の子供が相続していくと、ひとりあたりの農地はそのぶん少なくなっていきます。これが繰り返されると生活を維持できなくなるまで農地が減少してしまうので、ほとんどの場合農地は長子がほぼすべてを相続し、残った子は職人となって村に残るが、村を出て行くことになります。

村を去った子は旅商人となって農村のあいだを旅する生活を送ったり、未開拓地を開拓して自分の農地を獲得したり、野盗や山賊になってしまったり、都市に流入して定住するようになります。都市の人口はこうして流入する人々により維持されています。

 

・城壁を持たないか、あっても都市ほどではない

主に経済的な理由から、農村部にはそれほど立派な城壁はありません。とはいえ多くの場合は居住区周辺を柵や掘で囲っています。野盗や怪物から村を守るためです。

農村に専業の戦士や傭兵はほとんどいないのですが、 必要とあれば農夫も農具や狩猟用の弓や銃を使って戦います。農閑期には隣村と領地争いを行うこともあります。

 

・領主の存在

農村には領主一族が存在し、村の管理を行なっています。他の村との交渉、もめごとの仲裁、徴税などを担当しています。こうした権利や職務の一部は他の村民に委譲していることが普通です。

作物の一部は税として集められ、そのまた一部は都市に送られます。領主はその見返りを都市から受け取っています。 領主としての身分もそうした見返りの一部です。

 

・隣村との関係

村と村は孤立しているわけではありません。食料自給率こそ高いものの、完全な自給自足が成立している村はまずないのです。そのため都市や他の村との交流は常に存在します。このうち重要なのはもっとも近い隣村です。

隣村との関係は友好的なこともあれば対立状態のこともあります。

友好的なうちは頻繁に人やモノの交流がありますが、対立状態になると疎遠になったり、ときには衝突することもあります。

農閑期になると、対立状態の農村同士で領地争いが起こります。農村同士がじかに争って、農地や河川を奪い合うのです。領地争いはたしかに野蛮ではありますが、奇襲などは行われず、事前に日時や使用可能な武器を決めたうえで行われます。結局のところ領地争いは農作業の邪魔にならない範囲で行われるのです。

しかし時には重要な土地・河川を巡って傭兵が投入されることもあり、大規模な抗争に発展するケースもあります。あまり事態が悪化するようだと、都市部から軍隊が派遣されることもあります。

 

・今も残る風習

都市が急速に変化を続けているのに対し、農村での変化はそれよりも緩やかなものにとどまっています。そのため都市部では見られなくなった風習が今も残っています。

とくに季節の折り目や冠婚葬祭に行われる「祭り」のたぐいは外部の人間からすると奇妙なものに見えます。以前は人身御供のような儀式が行われる村もあったのですが、少なくとも幹線道路に近い地域では廃止されています。

 

・組織の影響

各組織は都市だけでなく周辺地域にも注意を払っています。

幹線道路沿いの大きな村にはユートピア協会が出入りしていることが多く、農業の改良を進めたり、交易を促進させたりしています。

また預言者の会も徐々に活動領域を広げつつあり、旧来の風習と衝突することもあるようです。

 

 

ヤモテ・ワレの住人の多くは都市周辺の農村部から流入していますので、キャラクターにリアリティを与えたいという人は農村出身の次男か三男にするというのもひとつの考え方でしょう。(特に積極的に推奨するわけでもないのですが)

(保住実)

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