怪物退治


『Atra Bilis』はいわゆるファンタジー世界が舞台であり、いろいろな怪物が生息しています。そしてそれらの怪物はプレイヤー・キャラクターによる狩りの対象となります。

怪物退治には大きくふたつあります。市内の怪物と戦うか、市外の怪物と戦うかです。

 

まずは市内のほうから見てみましょう。

市内にも怪物が潜む空間はあるのです。もちろん巨大なドラゴンが町中をのっしのっしと歩きまわったりはしないのですが(そんなことがあるとすれば見世物としてでしょう)、なにも怪物がみな巨大というわけではないのです。また地下には広大なスペースがありますから、それだけ大きな怪物も住む余裕があるということです。

市内の怪物退治はおおむね一日で終わります。うまくいかなかったとしてもすぐに居住区に戻ることができますし、装備を整えて再度出発することも容易です。比較的難度は低いといえるでしょう。

しかし怪物を放置することで街に大きな被害、例えば疫病が広まるような可能性もありますので、かならずしも気軽な仕事であるとは言えません。脅威はすでに身近な場所まで迫っているのですから。

 

屋外の怪物退治では、移動の手間を考えなければなりません。日帰りで怪物退治ができれば楽でしょうが、そうそううまい話ばかりではないのです。そういうわけで遠方の怪物退治のためには数日分の食料や野宿のための装備を持っていく必要があるのです。

なお街の外がまったくの無人というようなことはなく、ところどころに小さな村落が点在していますので、地理に詳しく金銭があればだいぶん楽にもなるでしょう。

戦うべき怪物だけでなく、道中で野盗や目的ではない怪物に襲われることもあるでしょう。特に帰り道を襲われると厄介です。

これらの理由から、屋外の怪物退治では戦闘力以上に地理的な知識・情報や交通手段が重要となることでしょう。

 

つぎに怪物退治の理由について見てみましょう。

 

・怪物が脅威であり排除する必要がある

怪物が農場を襲っているなど、放っておくと被害が生じる場合です。放置すれば被害が拡大します。

 

・怪物を倒すことで得られる利益がある

怪物の体から取れる物質が魔法的に価値があったり、怪物の生息地に貴重な鉱物があるなどの理由から、あえて危険を冒しても倒そうとする場合です。放置しても被害はありません(少なくとも短期的には)。

 

・直接的な被害や利益が重大ではない理由

「怪物狩りを趣味とする貴族の手伝い」「兄を怪物に殺された少女の手伝い」などです。倒すことそれ自体に意味があり、そこから発生する被害や利益はさほど大きなものではありません。

 

以上、おおきく三つに分類しましたが、実際にはいくつか混合しているケースのほうが多いでしょう。例えば「農村が怪物に襲われ、怪物に立ち向かった老人が殺害されたので、老人の孫娘が怪物退治に向かおうとしている」などです。

 

最後に、「誰が怪物を退治するのか?」という問題について簡単に触れます。

もちろんプレイヤー・キャラクターが倒しにいくわけですが、必ずしも単純ではない場合もあります。

例えば知能の高い怪物が、ある組織と敵対し、べつの組織とは協力関係を築いているという状況が起こりえます。この場合、プレイヤー・キャラクターは自分の所属する組織によってこの怪物を倒すのではなく守ったほうがいい、という状況もありうるのです。また怪物の体から取れる貴重な物質を奪い合うというような状況もあることでしょう。

このようにして利害の対立が起きた場合には、怪物だけでなく他の勢力とも争うことになります。ひょっとしたら怪物よりも厄介かもしれません。

(保住実)

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