浄水施設について


今回は街の生命線のひとつ「水」についてです。

街には河が流れ込んでいますので、これで水を確保できます。できることはできるのですが、そのまま飲めるようなものではありません。

 

河の水には上流からいろいろなゴミや細菌、ほかにも飲む気になれなくなるようなあれこれが入り込んでいます。

幸いなことに、大戦以前に作られた浄水施設がまだ街の地下で稼働しており、そのまま飲めるレベルにまで浄化が行われています。そのため水道水は(煮沸したほうがよいのですが)飲むことができます。

 

問題は、この施設が地下にあるということです。地下は冥河魔術団の領域となっており、この施設を巡って魔術団とユートピア協会は綱引きを続けているのです。

魔術団はもしものことがあればこの施設の機能を停止すると伝えており、街の秩序・安定を目的とする協会としては浄水所の機能停止はどうしても避けたいことです。両者が全面戦争に入らないのはこの施設のためだとも考えられます。

 

それでも過去に数度、おおよそ十年に一度くらいの頻度で施設が停止することがあります。協会に対する威圧で行われたこともあれば、たんに設備の不良によることもあり、いずれにせよそのたびに大きな緊張状態となりました。

実際のところ、浄水施設があとどれだけ稼働するのかは定かでなく、魔術団がどの程度メンテナンスを行なっているのか、そもそも浄水施設の仕組みを理解しているのか、といった事項について協会は不安をつのらせています。

(保住実)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">